新聞記者として 
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仕事風景

──政治に活かすべき「声」がある

毎日新聞の記者として、大阪、東京、福井をはじめ全国各地で、政治・行政の不誠実や無策に泣く、障害者や高齢者、子どもたちを取材し、声を紙面で届けてきた。橋下徹・大阪府知事や政府の地方分権改革の取材を通じ、「地方の自立」の必要性を痛感し、政策を立案しない地方議会の怠慢に憤りを覚えた。高校野球を通じ、スポーツと社会のつながりを伝えた。大阪府警察本部の担当として、夜討ち朝駆けを繰り返し、情報を入手することの難しさが身にしみた。世界の紛争地や被災地で生きる人々の現実も取り上げた。
2500本を超える記事を書いた記者生活。それでも、まだまだ、聞かなければならない「声」がある。政治に活かすべき「声」がある。


放火被害の野宿者の思い

野宿者放火現場の写真
2007年、大阪府内で相次いだ不審火。ビニールシートのテントを焼失する被害に遭ったホームレスの男性を探し出し、話を聞いた。男性の一言は衝撃的だった。「わしら、底辺の人間やから、しゃあないな・・・」。弱者を軽視し、弱者にあきらめを生む社会は健全なのか──。こみあげる憤りを記事に込めた。この社会、思いやりはどこにいったのか、と。

⇒⇒⇒ 政治の目的は、あらゆる立場の人の生活の場における「平和と安定」です。さまざまな境遇を自己責任論で終わらせることは、政治と行政の怠慢と言えます。社会福祉、経済・雇用、教育などのあらゆる側面から、人と人が互いに思いやる社会を築きます。



盲導犬入店拒否の告発

盲導犬の写真
「こんなおかしな話があっていいのか」──。福井県で2003年、県主催イベントに参加した盲導犬ユーザーの目の不自由な男性が、場内レストランで入店を拒否された。おりしも、身体障害者補助犬法の完全施行の直後。報道を受け、知事は男性に謝罪した。障害のある人の立場に立ち、行政の不誠実をあぶりだした。

脳性まひの子の母の思い

「ママ、どうして車いすのおもちゃはないの?」。脳性まひで車いすを使う幼い娘の言葉が母親を動かし、車いすの工作キットは生まれた。遊びを通じ、障害のある子は自己の存在を肯定し、障害のない子も自然に受け入れていく「心のバリアフリー」を願い、母親はキットの普及に取り組んだ。母と娘の願いを記事で届けた。「自分は自分。みんな違っていいの。手をつなぐように、こころをつなぐきっかけになれば」

⇒⇒⇒ 体の不自由な方、お年寄りの方が、地域社会の中で当たり前に生きていける社会を築きます。「現場」を見ているようで見ていない行政や議会の意識改革を進めます。あわせて、教育の場で、「ともに生きていくこと」の重要性を子どもに浸透させます。



「規制緩和」の悲劇を追跡

「安全を犠牲にする『激安』は必要なのか」──。2007年、大阪府吹田市で乗客27人が死傷したスキーツアーバス事故が発生。バス会社は規制緩和の波に乗って参入した零細業者だった。激烈な価格競争にさらされ、過酷な運転を強いられる運転手……。業者の地元・長野県で労働組合を、霞が関で国土交通省を取材し、消費者も「安値信奉」を見直すべき、と記事で訴えた。

⇒⇒⇒ 私たち市民、国民に痛みを強いる「改革」は、高い理念を掲げても政治の敗北です。あらゆる改革は、そこに生きる人々のリスクをぎりぎりまで削ってこそ成立します。セーフティネットをつくり、改革の事後検証を徹底します。



地方分権改革の前線に

国に対して地方分権を強力に求める、大阪府の橋下徹知事。2010年11月まで身近に取材し、政府の地域主権戦略会議や全国知事会での言動を目の当たりにした。「地方でできることは地方で」「地方が稼いで、自立した都市経営を」。アジアの主要都市に負けない大阪をつくる意気込みを目の当たりにし、「この流れに置いていかれないよう、福岡も強くしなければ」と危機感を抱いた。

⇒⇒⇒ なにもかもを全国一律のルールで縛る時代は終わりました。霞が関から権限を取り返し、地域の実情に合ったルールを作り、「経営」します。そのために、霞が関から軽んじられない地方自治体、地方議会になるため、議会改革を徹底します。いま、地方が「力」をつけなければ、分権改革は骨抜きにされます。責任ある議員として政策立案を進めます。



「子どもの貧困」を追跡

貧困感調査の様子
国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が実施していた、子どもの貧困観を聞き取る調査に密着。友人の持ち物を見て「欲しいと思う自分が恥ずかしい」といった赤裸々な証言に、貧困が子どもの心理に与える影響の大きさを実感した。

⇒⇒⇒ 厚生労働省が発表した相対的貧困率によると、7人に1人の子どもが貧しい状況下で生きています。その数字に表れない、さらに過酷な実態もあります。行政に調査を働きかけるとともに、社会福祉を充実させ、経済・雇用対策を進め、格差の解消に努めます。