2017年3月7日
福岡県議会2月定例会で、県議就任以来、連続24回目となる本会議での質問に臨みました。今回は、宗像市・福津市・古賀市・糟屋郡・遠賀郡など玄海灘沿岸の広域地域の振興を強く意識して内容を構成しました。また、福岡県へのタイ国総領事館設置に向け、タイ国外務大臣との会談の成果を小川洋知事と共有。今回も県政の前進につながる答弁が得られました。



<観光振興と広域連携の推進>

①宗像・福津・古賀・糟屋の広域地域振興
 今年7月、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産に登録される期待が高まる中、私から、この好機を一過性に終わらせることなく持続的な地域振興につなげるため、県として宗像市や福津市にとどまらず、その周辺自治体と連携し、国内外からの観光客を世界遺産の構成資産(宗像大社や新原・奴山古墳群など)以外の歴史的・文化的資源、さらには自然や「食」などの地域資源につなぐことが重要と指摘しました。

 この際、宗像市・福津市・古賀市・糟屋郡の魅力を列挙しました。国内初の金銅製馬具などが多量に見つかり国史跡に昨年指定された古賀市の船原古墳▽宗像市鐘崎のトラフグ▽今年1月にデビューした福津市の津屋崎千軒かき▽農林水産大臣賞を受賞した新宮町の進藤商店さんの銀だらみりん▽古賀市のあまおうや温州ミカン、デコポン、ネーブルなどの果樹、スイーツコーンなどの野菜▽農業者の皆さんを中心とした6次産業化や食品分野で県内2位の工業製品出荷額につながっている食品加工団地の強み――など挙げれば切りがありません。唐津街道の赤間宿や青柳宿、大島の新名物・漁師サンドもありますよね。また、2月に古賀市が東京で開催したイベントで、女性農業者・ヤスタケファクトリ―さんの5色のにんじんストレートジュースや青柳醤油さんのみかんぽんず、博多一番どりのとりしゃぶなども大変な人気だったこと、隣のブースで遠賀郡の芦屋町観光協会さんが鰆の味噌焼きやおやきをPRしていていたことも紹介し、玄海灘沿岸の資源の豊かさを知事と共有しました。

 知事は「世界遺産登録を契機として継続的に観光振興を図っていくために、県内各地の観光資源を掘り起こし、磨き上げ、古代の旅をテーマにして一体的にこれらをつないでいくことが重要。このため、構成資産の周辺地域で、地元自治体や観光関連事業者の皆様と連携し、宮地嶽神社、船原古墳、津屋崎千軒、美しい海岸線、玄界灘の海の幸などの観光資源を活用した魅力ある観光ルートや体験プログラムを作成する。これらをしっかり国内外にPRし、県内各地への誘客、周遊促進に取り組んでいく」と決意を示しました。



②観光政策へのシェアリングエコノミーの導入
 広域連携をより具体的に進化させ、観光客の満足感を高めるためにその実効性が期待される手法として、IT技術を活用した「シェアリングエコノミー」を観光政策に導入していくことを県議会で初めて提案しました。インターネットを活用し、個人の資産つまり時間や空間、モノ、スキル、知識などをリアルタイムで、即時的に共有し、行政だけに頼らない「共助」によって、様々な社会課題を解決しようという発想です。

 知事は「遊休資産や余った時間などを有効活用するシェアリングエコノミーは、サービスの提供者にとっては新たな市場と所得を生み出し、利用者にとっては便利で安価なサービスを受けられるというメリットがある。観光分野では、空き部屋を有効活用する民泊、旅行者と自家用車を運転する一般ドライバーをつなぐサービスなどに活用できる可能性がある一方、現行法令との調整、安全性、信頼性の確保といった解決すべき課題も多くある。このため、シェアリングエコノミーのメリット、デメリット、そして観光分野においてどのような活用方法が考えられるか、観光関連事業者やIT企業などから幅広く意見を聞く」と調査を進める考えを示しました。

③福岡県の観光振興の基本方針の策定
 私から、昨年9月に議員提案で成立した福岡県観光振興条例の内容を具体的に推進するため、県として観光振興の基本的な方針と数値目標の設定が必要であることを提案しました。知事は、2017年度の早期に基本的な方針を策定する考えを示したうえで、「方針の中で県独自の数値目標についても盛り込むべく、検討したい」と初めて表明しました。

 また、条例が観光振興のために「知事は新たな税制を含めた財源に関する検討を進め」としていることから、福岡県独自の宿泊税の導入について私から考えを問い、知事は「宿泊税は観光振興の財源として選択肢の一つ」と述べ、検討するための必要な情報収集に努める考えを示しました。



<タイ国総領事館の誘致>

 福岡県への総領事館設置を目指し、福岡県タイ友好議員連盟として2月に実現したタイ国外務大臣との会談について、知事に成果に対する認識を問いました。知事は「外務大臣からは、総領事館の設置について関係部署に検討を急ぐように指示をすること、設置には閣議決定が必要といった発言に加え、日本の外務省の意見も重要な要素となるといった貴重な助言もいただいた。私どもの強い思いはご理解いただけたと考えている。帰国後すぐに外務省を訪ね、会談内容を報告し、福岡県へのタイ総領事館設置に向けた外務省の協力を要請した。今後も、県議会と力を合わせ、タイ政府及びわが国の外務省に対し、様々な機会を活用して、積極的に働き掛けを続けていく」と決意を示しました。



<記録文書>
※以下の文書を①→②の順に読むと時系列になります。
①田辺の質問全文(PDFへリンク
②知事の答弁、田辺の再質問・知事の再答弁の全文(PDFへリンク

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